開催主旨

「小田原城★マルシェ」開催主旨

〜歴史と未来が交差する場所で、
市民の力を結集し、新たな誇りを創る〜

小田原の新たな物語を、皆で紡ぎ出そう。

 

謹啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

私たちは、この歴史と文化が薫るまち・小田原に、新たな魅力と活力を創造したいという熱い想いを抱く有志の集まりです。

目をこの地域に向ければ、既に市内各所で、志ある多くの団体や個人が、特色豊かなマルシェや朝市を情熱をもって開催しています。これは、小田原が持つポテンシャルの高さと、市民一人ひとりの地域を愛するエネルギーの現れに他なりません。

私たちは、この素晴らしい市民の力を、小田原のシンボルである「小田原城」の下に集結させられないだろうかと考えました。荘厳な天守閣に見守られたこの場所で、月に一度、人々の笑顔と活気があふれる新しい文化を皆で創り上げる。そんな夢を描き、この度「小田原城マルシェ」の定期開催を目指し、その運営母体となる「小田原城マルシェ実行委員会」の設立をご提案する次第です。

本趣意書が、皆様の心を動かし、この壮大な物語の担い手としてご参画いただく一助となれば幸いです。

 

小田原城マルシェイラスト

 

開催趣旨:なぜ今、小田原城で「マルシェ」なのか?

小田原は、豊かな自然の恵み、脈々と受け継がれる職人の技、そして難攻不落と謳われた城の歴史を持つ、比類なき魅力にあふれたまちです。日々多くの観光客がこの地を訪れますが、その魅力が点在し、地域全体の経済的な潤いや、市民と来訪者の深い交流にまでは、まだ十分に繋がりきれていないという課題もまた事実です。

 

私たちは、この課題を乗り越える鍵が「交流」「体験」そして「連携」にあると考えます。

 

前述の通り、市内では既に素晴らしいマルシェが点在し、それぞれが独自の魅力で地域を盛り上げています。しかし、その素晴らしい活動や熱量が、今はまだ個々の活動に留まっている状態です。もし、これらの個々の輝きが連携し、大きな光の束となった時、小田原はどれほど力強く輝くことができるでしょうか。

 

「小田原城★マルシェ」は、既存の活動と競合したり、飲み込んだりするものでは決してありません。むしろ、それぞれの活動を尊重し、繋ぎ合わせる『ハブ』となることを目指します。点と点を線で結び、線から面へと広げていく。市内にあふれる市民の力と熱量を一同に集結させ、「ALLおだわら」の横連携を創造するプラットフォーム。それこそが、私たちが小田原城の下で目指すマルシェの真の姿です。

 

そして、その舞台は「小田原城」でなければなりません。

 

天守閣を仰ぎ見る特別な空間は、出店者、来場者双方にとって忘れられない体験となります。歴史の重みと、未来への希望が交差するこの場所だからこそ、小田原の「本物の魅力」を何倍にも増幅させ、力強く発信できると確信しています。

 

「小田原城★マルシェ」は、このまちの宝である「食」「ものづくり」「文化」そして「人」を繋ぎ合わせ、小田原の新たな誇りとなる、輝き(★)に満ちた賑わいを創造するためのプロジェクトです。

 

「小田原城★マルシェ」開催概要(案)

■名称:小田原城マルシェ

■開催日時:毎月1回、週末の定期開催を目指します。

(例:毎月第3日曜日 10:00〜15:00)

■開催場所:小田原城址公園 二の丸広場および小田原市内

■内容:

①地産地消ゾーン:相模湾の鮮魚、朝採れの新鮮野菜や果物、地域のブランド肉、干物や蒲鉾などの加工品

②クラフト・アートゾーン:小田原鋳物、寄木細工などの伝統工芸から、若手作家によるアクセサリー、陶芸、木工品まで

③フード・ドリンクゾーン:地元食材を活かしたキッチンカーや飲食ブース、地ビール、日本酒、スイーツなど

④ワークショップ・体験ゾーン:親子で楽しめるものづくり体験、生産者による料理教室など

⑤ステージ・パフォーマンス:地元の音楽家によるライブ、伝統芸能の披露など、マルシェを彩る催し

⑥地域活動PRゾーン: 市内で活動する他のマルシェや団体の紹介ブースを設け、相互送客や連携の機会を創出します

 

事業目的:マルシェ開催を通じて実現する6つの未来

本実行委員会は、以下の6つの目的を達成するために活動します。

  1. 地域経済の活性化と新たな価値の創出 地産地消を力強く推進し、生産者・事業者の新たな販路を開拓します。また、異業種間のコラボレーションを促進し、ここでしか生まれない商品やサービスの開発を支援することで、地域経済に新たなダイナミズムを生み出します。
  2. 小田原ブランドの戦略的発信 「小田原城の下で開かれる特別なマルシェ」という強力なコンテンツを通じて、「食の都」「ものづくりのまち」としての小田原のブランドイメージを国内外に発信します。観光客に「次のマルシェの日にまた来たい」と思わせるデスティネーション(目的地)を創造します。
  3. 持続可能な地域コミュニティの醸成 生産者と消費者、市民と観光客、大人と子供といった様々な人々が自然に交流できる場を提供します。顔の見える関係を育むことで、相互理解を深め、災害時にも支え合えるような、しなやかで強いコミュニティの土台を築きます。
  4. シビックプライド(市民の誇り)の向上 市民一人ひとりが「自分たちのまちには、こんなに素晴らしいマルシェがある」と誇れるような、質の高いイベントを継続的に開催します。市民が主体的に関わることで、まちへの愛着と当事者意識を育みます。
  5. 歴史文化の継承と新たな文化の創造 小田原の歴史と伝統に敬意を払いながら、現代の感性や新しい才能を積極的に取り入れます。歴史を未来へ繋ぎ、小田原城下に新しい文化の息吹を吹き込むことを目指します。
  6. 【新設】多様な地域活動の連携促進とプラットフォーム機能の構築 市内各所で活動するマルシェ主催者や団体、事業者との情報交換や連携を促進します。本マルシェを、互いの活動をPRし、新たな協業を生み出すための共通の広場(プラットフォーム)として機能させ、地域全体の活性化に繋げます。

 

実行委員会の設立と皆様へのお願い

この壮大なビジョンを実現するためには、行政、民間企業、商店街、生産者、クリエイター、そして市民の皆様といった、多様な主体が垣根を越えて連携する「オール小田原」の体制が不可欠です。そこで、私たちは特定の団体に依存するのではなく、それぞれの知恵と情熱、リソースを持ち寄るためのプラットフォームとして「実行委員会形式」での運営を選択いたしました。

つきましては、本趣意にご賛同いただける皆様に、実行委員として、あるいはサポーター、協賛企業として、本プロジェクトにご参画賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

◆事業者の皆様へ:あなたのこだわりが詰まった産品、作品を、最高の舞台で披露しませんか。

◆企業の皆様へ:地域貢献と企業PRを両立できるこのプロジェクトへ、ご支援・ご協賛をお願いいたします。

◆すでに市内で活動されている皆様へ:ぜひその知見と情熱をお貸しください。共に手を取り合い、それぞれの活動をさらに輝かせ、小田原全体の魅力を高めていきませんか。

◆市民の皆様へ:企画運営ボランティアとして、共にこのマルシェを創り上げ、育てていきませんか。

 

さあ、共に創りましょう。小田原の未来を照らす、満天の星(★)のようなマルシェを。

皆様の熱い想いとご協力を、心よりお待ちしております。

敬具

 

 

【連絡先】 小田原城マルシェ実行委員会

住所:〒250-0865 神奈川県小田原市蓮正寺124-2 (一般社団法人小田原城下町内)

電話:0465-43-7942  メールアドレス:info@odawara-joukamachi.com